聖霊愛児園の目的と養育方針
聖霊愛児園は、いろいろな家庭の事情から家族のもとで暮らすことが困難な状況にある子どもたちの暮らしの場所です。子どもにとって安心できる居場所となるためには、育ちの過程で傷つけられた子どもの心情に思いを馳せ、子どもの存在そのものを大切に受けとめる姿勢で向き合おうとする大人の存在が必要です。日々の暮らしや関わりを通じて人のつながりを糧に子どもが自信を取戻して希望をもってこれからの人生を歩むことができることを第一義的な願いとして養育をすすめることを目的にしています。
キリスト教の「愛」の精神に基づき、子どもたちと共に育ち合うことを理想とした児童養護施設です。
聖霊愛児園とは ≫
聖霊愛児園は、いろいろな家庭の事情から家族のもとで暮らすことが困難な状況にある子どもたちの暮らしの場所です。子どもにとって安心できる居場所となるためには、育ちの過程で傷つけられた子どもの心情に思いを馳せ、子どもの存在そのものを大切に受けとめる姿勢で向き合おうとする大人の存在が必要です。日々の暮らしや関わりを通じて人のつながりを糧に子どもが自信を取戻して希望をもってこれからの人生を歩むことができることを第一義的な願いとして養育をすすめることを目的にしています。
聖霊愛児園は、カトリックの指針に基づいて創立された児童養護施設です。
その根本は愛であり、愛は歴史や社会の価値観を超えた根本的なもので あって、すべての人間に証されるものです。
私たちは、子ども一人ひとりの存在そのものを大切にし、しかもその一人ひとりのちがいを尊重しなければならないと思います。
このことは、まず私たち職員が自らを見つめ、問いかけながら生き、同時にお互いをひとりの人間として認め合うことからはじまります。
そしてこの努力がおとなと子どもの双方を育て、みんなが尊ばれる社会に向かわせるものと思います。
このように、私たちはキリストの愛に支えられて、みんなが育ち合うことを理想としています。
日々の暮らしを丁寧に大切にしましょう
~「自分は大切にされている」と心に響く関わりをめざして~
より家庭的になったホームの暮らしは、日常の子どもの表情や言動に落ち着きと豊かさをもたらし、プライベート空間として準備された個室で思い思いの時間を過ごしながら、居心地を確かめる姿が見られるようになりました。子どもと一緒に生活をいとなむ取り組みは、子どもとおとな相互の気持ちを確かめ合う機会となって相手をより身近な存在として意識するようになりました。その一方でコロナ禍の影響から、愛児園行事や学校行事のほとんどが開催中止にするか規模を縮小せざるを得ない状況となり、ホーム以外の子どもや職員また学校の友人らと交流できる機会が減ったことで、暮らしを通じて沸き起こる感情をホーム以外の人に吐露する機会が少なくなり、そのストレスを担当職員に向けることが増えました。日常生活の私たちの関わりや細やかな配慮が子どもの情緒に影響することを実感するようになったことから、暮らしのここちよさについて、衣・食・住を中軸とする人の関わりについて探究する姿勢が一層求められるようになり、その中での気づきを詳細に職員で共有することの大切さを学びました。
昨年度の反省から、引き続き日々の暮らしを丁寧に、大切にしましょう~「自分は大切にされている」と心に響く関わりを目指して~を目標にしたいと思います。
昭和8年12月 | 聖霊奉侍布教修道女会の金沢修道院長ヴァイルス・ニコデマによって入院患者の子女、及び孤児となった者、また、近隣の極貧家庭の子女の収容にあたり、創立の第一歩をしるす。 |
昭和13年5月 | 財団法人聖霊病院付属愛児園となる。 |
昭和23年2月 |
児童福祉法の制定により、養護施設となる。 定員40名。(同年28年50名。29年60名。31年70名。32年80名。) |
昭和27年5月 | 社会福祉法人 聖霊病院付属聖霊愛児園となる。 |
昭和30年12月 | 木造2階建、延507,375平方メートルを改築整備する。 |
昭和33年10月 | 定員90名となる。 |
昭和44年11月 | 社会福祉法人聖霊病院 聖霊愛児園に名称変更。 |
昭和48年3月 | 鉄筋コンクリート3階建、延1,398,802平方メートルに全面改築する。 |
昭和54年11月 | 卒園生の利用施設としてクララ館を建設する。 |
昭和58年4月 | 分園型グループホームを開設する。同時に「聖霊愛児園後援会」が発足する。 |
平成1年4月 | 定員80名に変更する。 |
平成4年9月 | 分園型グループホームを改築する。 |
平成5年12月 | 児童居室を改修する。 |
平成12年6月 | 児童用洗面所・トイレを改修する。 |
平成13年1月 | 体育館内部を改修する。 |
平成13年4月 | 定員75名に変更する。 |
平成17年6月 | 小規模グループケア「クララ館」を開設する。 |
平成20年4月 | 定員70名に変更する。 |
平成24年4月 | 分園型グループホームを地域小規模児童養護施設に変更する。 |
平成28年4月 | 定員 本体施設59名、地域小規模児童養護施設6名に変更する。 |
平成30年 12月26日 |
地域分散小規模グループホーム3棟の建築工事着工 |
令和元年 11月21日 |
地域小規模児童養護施設ふたば、分園型小規模グループホームつばき、分園型小規模グループホームコスモス完成。 各ホーム児童定員6名とする。 |
令和3年2月3日 | 本体管理棟(事務所 会議室 面接室など)完成。 |
令和3年9月30日 | 敷地内小規模クループホーム ぽぷら あすなろ(男子ホーム) ひまわり すずらん(女子ホーム)4ホーム完成。 |
令和4年4月1日 | 定員 本体施設44名 地域小規模児童養護施設6名に変更する。 |